治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.66|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

患者様のケース

患者様

70代 女性

これまでの患者様の経過について

20~30代の頃にぎっくり腰を3回ほど起こしていた。40代以降は腰に重たい感じが続いている。

2018年に右のおしりから足の付け根にしびれと痛みが現れた。

整形外科を受診し脊柱管狭窄症と診断を受け服薬・リハビリなどをしていたが良くなったり悪くなったりを繰り返すため当院を受診の形となる。

治療前の症状について

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い7657

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-腰・右のおしり。

前屈:腰が張る

後屈:変化なし

ラセーグ:なし

圧痛:左起立筋の張り・痛み

・日常動作

前かがみや重い物を持つときに症状がきつくなる

歩行に関しては問題なし。

画像及び所見について

  • L4/5・5/6は脊柱管狭窄症
  • L1/2・2/3・3/4・4/5・5/6は椎間板変性症
  • L4の前方すべり
  • 移行椎体L6を認める

以上の事が画像上認められます。

・L3/4-椎間板変性で膨隆をきたしており、脊柱管を圧迫しているため

・4/5・5/s-脊柱管狭窄症・両椎間孔狭窄が認められる為、痛み・しびれの原因の可能性が考えられる。

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

L2/3、3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行

L2/3は患者様からの要望により予防的な側面から行いました。

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

治療は35分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル4箇所=1,650,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹